配信オリジナルコンテンツ、英語知育番組を作るまで【第1回】

2019.08.09

アスミック・エースの事業は映画配給や作品製作だけではない。お客様への動画配信サービスに取り組む“オンデマンド事業”は今や収益の大きな柱となっている。アスミック・エースでは、親会社であるジュピターテレコム(J:COM)のオンデマンドサービスである「J:COMオンデマンド」など、各種オンデマンドサービスに作品を調達・配信する事業を行っているほか、近年はアジア圏のお客さま向けに日本のコンテンツを調達するなど、新市場への展開も積極的に行っている。

盛り上がりを見せているオンデマンドビジネスの現場で、ますます注目を浴びているのが「配信オリジナルコンテンツ」。大人気の『しまじろうのえいごでFun Fun Time!』は、J:COMオンデマンド限定で配信したキッズ向けオリジナルコンテンツである。J:COMグループの一員であるアスミック・エースの社員として、本作の企画立案から独占配信、そして全国を縦断した宣伝展開まで、プロジェクトを手掛けたオンデマンド事業本部 編成調達部の長優美、オンデマンド事業本部 オンデマンド推進部の澤﨑多恵子に話を聞いた。全3回のインタビュー、第1回は「配信オリジナルコンテンツ」について伺った。


――まず、お二人の経歴から教えてください。長さんは?

長 私はJ:COMの新入社員として、最初は各拠点にある局に配属されました。ちょうど、「J:COMオンデマンド」が始まった年でしたが、当時はまだ”見たい時に見たい番組がリモコン一つでご覧いただける”というオンデマンドの概念そのものがまだお客さまに広まっていない時期だったので、どうお伝えすればいいかすごく苦労しましたね。

――当時は、他社でもオンデマンドはなかったのですか?

長 オンデマンドサービスはあまりなかったですね。
ブラウン管のテレビを使用している方が多い時代に、お客さまにサービスの仕組みを伝えるのが難しかったのですが、「J:COMオンデマンド」を操作しながらご説明すると、「これはすごいサービスだ!」とお客さまが目を輝かして喜んでくださる瞬間に立ち会うことができ、本当に嬉しかったです。直接お客さまに説明し、利用頂くまでを見届けられるのはJ:COMの強みだなと感じました。
その後2011年に異動し、オンデマンドの様々なコンテンツのプロモーションを担当しました。2012年からはJ:COMからアスミック・エースにオンデマンド事業が移管されました。現在はオンデマンドサービスに配信する作品の契約業務やジャンル編成を担当しています。

――澤﨑さんは?

澤﨑 私もJ:COMに新卒社員として入社し、まずはお客さま宅へのサービス説明や家電量販店向けの営業や、J:COM社員として、エリアプロモーションなど、様々な業務を経験しました。アスミック・エースに来る前には、オンデマンドコンテンツで取り扱った『ドラえもん』や『こびとづかん』のキャンペーンの一環として、全国にあるジェイコムショップ向けのプロモーションなどを行いましたね。

――現在お二人はどういう関係と言えますか?

長 澤﨑さんとは、VODコンテンツのプロモーションでキャンペーンの全国展開を一緒にしてからの付き合いです。オンデマンドのコンテンツを、澤﨑さんにジェイコムショップ向けにプロモーションしていただくという役割分担でした。

――今回のキッズ向けオリジナルコンテンツ、『しまじろうのえいごでFun Fun Time!』。立ち上げの経緯を教えてください。

長 しまじろうと一緒に何か新しい企画ができないかと考えていたのがきっかけです。

――キッズ向け番組となった理由はなんだったのでしょう。

長 J:COMのご加入者さまはファミリー世帯が多いので、アニメのチャンネルやオンデマンドはとても人気です。一方で、子供さんにあまりテレビを見せ過ぎたくない、といった声も多く聞いていました。そういった方にもご案内できるような、見て楽しめるだけでなく、学びにもつながって、ご両親が安心して子供さんに見せられる良質なキッズ向け番組があったらいいなと感じていました。

澤崎 J:COMオンデマンドで英語の知育コンテンツって、ありそうであまりなかったんです。また今回の配信にあたって、数多あるコンテンツの中で埋もれてしまってお客様に気付いて頂けないと意味がないので、本作のように配信向けにオリジナル性があって、J:COMだけで独占先行配信するというのも、プロモーションを最大化する上で大きなポイントでした。

――幼児向けの英語番組というのがポイントだったのですね。

長 ベネッセさんと会議をする中で、「アンケート統計では、英語教育のニーズがすごく高まっています」ということで英語番組のご提案をいただきました。私たちとしても、それはいいですね、ぜひと。アスミック・エース内でもどういったものが面白いのか、親しんでいただけるのかは、すごく議論しましたね。

――特にこだわったところは?

長 最も時間をかけたのは出演されるキャストさんの選定ですね。ベネッセさんとしても、教育水準の高い知育番組であるために、案内役のキャストは英語のネイティブスピーカーをと。アスミックのベテランのプロデューサーも映画公開の合間を縫ってキャスティングを手伝ってくれました。そして最終的にベネッセ様からエマお姉さん役にアヤカ・ウィルソンさん、そしてMr.Taku役にm-floの☆Taku Takahashiさんのご提案をいただきました。これはすごい、と満場一致で決まりました。☆Takuさんには番組の音楽の一部も作っていただきましたが、最初に届いたデモを聴いた時、本当にかっこよくて、鳥肌が立ち感動で涙が出てきました。アヤカさんはキッズからの人気が絶大で、特に女の子のお子さんにとって憧れの存在になっています。

澤﨑 J:COMの加入者はファミリー層がメインで、小さいお子様をお持ちのご家族も多いので、しまじろうの知育番組はぴったりなんです。独占配信というのも、プロモーションをする上で大きなポイントです。

――番組を配信した結果、ユーザーの反応はいかがでしたか。

長 2018年に配信開始したシーズン1は、大好評で合計10万回以上視聴されました。小さいお子さんが“はじめて出会う英語”をコンセプトにしましたが、その狙い通り、初めてわが子が英単語を口にした!という感動の声もありました。たくさんのお声を受け、シーズン2の制作が決定しました。シーズン2では、より多くのお客様にこの番組を知っていただきたい、ということで、J:COMグループを横断した展開/全国の営業スタッフとの連携/地域に密着した展開をコンセプトに、媒体での告知だけでなく全国の人と人とが連携した、これまでにない規模での展開となりました。

澤﨑 しまじろうの映画への協賛や、「しまじろうのハッピーフェスティバル」というコンサートも実現し、オリジナルコンテンツと合わせて告知しました。そのほかにも、全国の家電量販店や商業施設で「しまじろうのFun Fun Time」に出てくる英語のスタンプを集めるスタンプラリーを開催しました。これらの多角的展開はアスミック・エースだけではなく、J:COMグループ全体がワンチームスピリットで積極的に協力してくれたことで成功につながったと思います。やはり「しまじろう番組」というコンテンツの強さであると改めて感じましたね。

■番組概要
タイトル:「しまじろうのえいごで Fun Fun Time! シーズン2」
配信期間:2019年3月8日より好評配信中
番組内容:しまじろうと一緒に、歌やダンスを交えて英語で遊べるオリジナル番組です。果物や動物など生活でふれる身近な言葉やあいさつを歌詞にのせることで、英語に初めてふれるお子さまも楽しめます。番組内の楽曲はm-floの☆Taku Takahashiが制作・アレンジ。軽快なリズムに合わせて親子一緒に思いきり身体を動かしながら英語学習が楽しめます。
キャスト:
・しまじろう
・アヤカ・ウィルソン【Emma役】
・☆Taku Takahashi(m-flo)【Mr.Taku役】
視聴方法:J:COMオンデマンド
視聴料金:無料 ※J:COM TV(有料)へのご加入が必要です。
特設サイト:https://www2.myjcom.jp/special/tv/vod/shimajiro/
※2019年5月1日より「みるプラス」でも配信中。
@Benesse Corporation 1988-2019/しまじろう

前作「しまじろうのえいごで Fun Fun Time! シーズン1」は以下配信サービスでもご覧いただけます。
J:COMオンデマンド メガパック https://jvod.myjcom.jp/detail/JVOD0009900031001330
ビデオパス見放題 https://www.videopass.jp/series/9362
みるプラス プライム http://front.milplus.jp/pg/10040889

 

インタビュー・文:大曲智子