トップメッセージ

日頃からアスミック・エースへのご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

素晴らしい映画を観終わったとき、あるいは見事な音楽や文学作品に没頭し、ふと我に返った瞬間、わたし達はしばしば、どこか遠い旅先から帰ってきたような感覚を覚えます。目の前の世界が、その作品に触れる前と触れた後では、まるで違って見える。エンタテインメントは、わたし達に受動的な「鑑賞」を強いるのではなく、より能動的で肉体的な「体験」を提供するものなのだと思います。そういう意味で、エンタテインメントという営みは、広く「旅」に属するものと言えるのでしょう。

アスミック・エースは、1985年設立時のゲーム・ビデオソフトの販売に始まり、洋画の買付・配給、邦画やアニメの企画・製作など、映像分野を中心にその取組みの幅を一貫して広げて参りました。更に2012年ケーブルテレビ最大手の株式会社ジュピターテレコムの一員となってからは、同社及びKDDI株式会社等と連携した映像配信サービスも手広く展開しています。「映画・コンテンツ事業」と「配信・デジタル事業」を両輪とするかつてない事業モデルを構築し、エンタテインメント産業における新しい可能性を切り拓くこと。それが現在わたし達の取り組んでいる大きな課題です。

-新たな価値を創り、届ける-。この春からわたし達が掲げる新企業理念の中で、わたし達は自らの役割をこのように定義しています。この企業理念は、会社設立30周年を契機に、来たるべき30年に向け、社員全員で意見を出し合い、定めたものです。激変し続ける世界の中で、わたし達の役割は、エンタテインメントを通して新たな価値、新しい未来の可能性を示し続けることにあると考えています。

その役割を果たすためには、わたし達自身も、ひとつの場所に留まっているわけにはいきません。世界の変化の速度にも勝るスピードで移動し続けること。そういう意味では、わたし達自身もまた「旅」に属する存在であると言えるのでしょう。自ら旅を続け、人々を旅へと誘う。わたし達はそのような存在でありたいとも思っています。その旅は、世界の豊かな多様性への驚きと共鳴に満ち、思いもしない出会いを通して、わたし達自身も不断に変化し進化していく、そのようなものとなるはずです。

新たな企業理念を旗印に、わたし達の旅団は新しい旅を始めます。
旅の途上で、皆様ひとりひとりと出会うことを、いまから楽しみにしております。

代表取締役社長佐野 真之
2017年4月