映画『坂道のアポロン』初日舞台挨拶

2018.03.12

3月10日(土)、ついに全国公開となった本作。
東京のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、主演の知念侑李さん、共演の中川大志さん、小松菜奈さん、ディーン・フジオカさん、中村梅雀さん、真野恵里菜さん、松村北斗さん、三木孝浩監督が参加しました。

孤独な青年・薫が、転校先の高校で“一生もの”の友情と恋、そして音楽と出会ったことから、自らの人生を切り開いていく10年を描いた本作。
映画単独初主演となる知念さんは、「単独初主演ということで、とんでもなく緊張しています。一週間前くらいからソワソワして、寝る時間も減っていった。ドキドキワクワクでいっぱいですが、今回しかない機会なのでこの空気を楽しみたい」と緊張気味ながらも充実した表情で挨拶します。

さらに本作が自身にとっての“一生もの”と明かし、「初単独主演作で、不安とプレッシャーの中で撮影に挑んだ作品ですが、皆さんがとても暖かく、ほかでは経験できないような映画になりました」とシミジミ。「ピアノの練習も含めると、1年半前からここまで長い期間をかけて仕事をしたことは初めて。これは僕の一生忘れられない一生ものの映画になりました」と思いを込めました。

劇中でドラムを担当した中川さんは「クランクアップした後にロスになったよね。一緒に焼き肉に行ったときもドラムスティックを持っていた。その後にスタジオに一緒に入ったり」と撮影後の知念さんとの交流を振り返ると、知念さんも「あの時の思い出がロスになって…毎日撮影時の思い出の写真を見ながら寝ていました。終わったときは寂しかった」と思い入れの強さをうかがわせます。
また中川さんは“一生もの”を「役者」と挙げて、「10歳の頃に原宿の竹下通りでスカウトされなかったら、ここにはいなかった。あの日、あの一瞬の出来事は奇跡。それがなければ自分の人生は全く違うものになっていたと思う。役者の仕事、映画を作るということは凄いことだと改めて思う」と現在の状況に感謝。

小松さんは、三木監督からクランクイン前にもらった手紙を“一生もの”とし「原作ものでプレッシャーのある中で、メールではない手書きの言葉が自分の中にスッと入ってきた。その手紙で背中をポンと押された気がした。一生ものの手紙。頑張ろうと思えた」とエピソードを明かしました。

ディーンさんは劇中で演奏したトランペットを譲り受け、「一生の思い出ということでいただきました。学生時代にジャズバンドでギターを弾いていましたが、カッコいいトランぺッターにも憧れていました。そんな目標の一つ、夢の一つが今回の作品のお陰で体験できた。トランぺッターの一生を追体験できたのは、一生の思い出です」と喜びます。

「一生ものは家族」と破顔の中村さんは「娘が2歳半で、二十歳になるとき僕は80歳。だからこれからも一生頑張らなければいけない。まあ本人は面倒くさいオヤジだなと思っているでしょうがね!」と幸せそう。

真野さんは、家族が幼少期から撮りためた写真を“一生もの”として「小さい頃は人見知りで、親からカメラを向けられてもぶっきらぼうでした。そんな自分がこうやって表舞台に立って表現していることにビックリ。幼少期の写真を残してくれた両親には感謝です」と意外な過去を暴露!

松村さんは、初テレビ出演時の私服を“一生もの”に挙げて「とある番組のコーナーでジャニーさんから突然『YOU、私服で出ちゃいなよ』と言われて出演した時の私服です。その服は断捨離でも引っ越しの時でも捨てられない」と思い出の品を紹介。

三木監督は柔和な見た目から想像がつかない「矢沢永吉の言葉」を“一生もの”といい、「それは“楽しめ”という言葉です。最初の映画を撮っている際に自分もその言葉を思い出したことによって、苦しい状況であっても身軽になるということを体験して救われた。むしろワクワクしたくらい。人生を豊かにする言葉でもある」と実感を込めると、知念さんは「現場でも矢沢イズムを感じました」と会場を笑わせます。

最後に知念さんは「僕にとって一生ものの映画を今日からたくさんの方に観てもらい、たくさんの方の胸に残る作品になることを願っています」と客席に呼びかけ、「この映画が誰かの“一生もの”になってもらえれば」と単独初主演作封切りに感慨深い表情を浮かべました。